そもそも作るのは面倒である。https://kanioseti.com/magokoro-nosh
野菜の皮を剥きながら苛立ってきたり、調味料のバランスが悪いのか、味がちっとも決まらなかったり。
それ以前に何を食べるべきか何が食べたいかを考えるのが面倒。思いついたとしても、材料を揃えるうちにもっと安く作れるものがあったのではないか、より簡単なものがあったのではないかなど不安になっていく。
栄養を考えることができていないなどと自分を責め始める。
たいして食べたくもないものを作るために、煮るか炒めるか焼くのかなどから考え始め、食材の買い物をする労力と材料費、買い物を終えてからは材料の整理、剥いたり切ったりという作業、味付けそれら全てが苦痛で仕方ない。
主食をなににするかでも変わる。米が食べたい気分だがおかずは何を作るのか、洋風か和風か、パスタの気分だが、パスタソースであえるだけでは栄養がダメかと悩む。
せっかく煮魚が食べたいと思いついたが味付けが不安すぎる、美味しそうな肉を見付けたが、高すぎる、材料を揃えて作るより、見切られた惣菜を買う方が安いこともある。
ただ食べるというだけの行為がとてつもなく苦痛なのだ。
余計な買い物をしないためには空腹を避けるなどという主婦向けの知恵があるが、そんなことをすると買いたい食材すら浮かばない。
料理など、作らなくて済むならそれが一番なのだ。